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東京・京都でIKKON出店。地域で異なる人々の反応

一般社団法人WAZAtoBAは、日本の伝統技術や先端技術を活かし日本酒を楽しみ尽くすプロジェクト「IKKON」を2018年1月に開始しました。その第一弾は、福島県の伝統的工芸品「大堀相馬焼」の二重構造を活かし、同じお酒でも味が変わる「ぐいのみセット(IKKON DOUBLE WALL SAKE CUP)」の企画販売です。

大堀相馬焼は相馬地方に伝わる伝統的工芸品で、300年の歴史があります。しかし震災以降、福島第一原子力発電所から20キロ圏内に位置する双葉郡浪江町から、窯元25軒が避難を余儀なくされています。

苦境にありながらも、大堀相馬焼の持つ確かな技術を生かすべく、WAZAtoBAはモノづくりに関わる人、利用者のニーズをとらえる人、デザインを生み出す人が集まる場を作り、新たな価値を加えました。二重構造焼きの内部カーブを、味わいや香りを引き出す3種類の形状にすることで、日本酒の味の違いを楽しめるという、意外性のある提案をしています。
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これまで、MoMA Design Store 表参道(東京渋谷区)やGINZA SIX(東京都中央区)での店舗販売、インターネット販売を行ってきました。そしてゴールデンウィークには、関西初として京都ロフト(京都市中京区)に出店しました。IKKONのコンセプトは、「おもしろい」と好反応で、試飲をするお客様が数多く訪れました。関西は「おもしろい」ことに対して、リスペクトする気風があるようです。

一方、著名な窯元「日本六古窯(にほんろくこよう):瀬戸、常滑、丹波、備前、越前、信楽」が関西近辺にあることから、陶器に対する目が肥えた方も多くいらっしゃいます。

同じ製品でも、首都圏と地方、海外と日本、ネットと実店舗で反応の違いが見られます。これらの経験や知見をデータベースとして積み上げ、優れた伝統工芸品や地方産品を持つ方々と共有していくことを、WAZAtoBAは目指しています。

京都ロフトにて、三種の酒器をご紹介。
日本酒の味わいや香りを三通りに引き出す。